「ハロワの求人はブラックしかないの?ハローワークの求人ってブラックばかりだと聞くけどホント?ホワイト・優良企業との見分け方もあれば教えてほしい!」
こんな疑問、悩みに答えます。
このブログでは「ハローワークの求人はブラック企業が多いのではと不安を抱いている方」に向けて、以下の内容・目的で記事を書いていきます。
- ハローワークの求人はブラックばかりなのか調査
- ハローワーク求人の特徴(企業規模・年収・職種・就業形態・産業)
- ハローワークの求人を利用するメリット・デメリット
- ハローワーク求人のブラック企業とホワイト・優良企業との見分け方
ハローワークは国が運営する機関だから安心?
残念ながら、法令に違反するブラック企業の求人は確実に存在します。
何も知らないまま利用してしまうとどうなるか?
ブラック企業に劣悪な環境下で働かされる顛末も少なくありません。
でも見分け方、見分ける手段を知れば安心です。
ハローワーク求人がブラックばかりの実態とホワイト企業との見分け方まで詳しく解説していきます!
「もし正社員就職を目指していたら、就職エージェントの利用を強くおすすめします。なぜなら、ブラック企業を回避する有効な手段が就職エージェント利用にあるからです。」
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ハローワークの求人はブラックばかりなのか調査
「ハローワークの求人はブラック企業がおおいんでしょうか?マイナビやタウンワークなどの方がブラック企業が少ないと友人から聞きました。」
引用: Yahoo!「就職活動」
ハローワークの求人を利用すると決まって聞こえてくるのが「ハローワークの求人=ブラック?」
なぜハロワの求人はブラックといわれるのでしょうか。
そこでハローワークの求人はブラックばかりなのか調査していきます。
結論からいえば「ブラックな求人は減少傾向にある」が答えです。
以下、厚労省が公表するハローワークの求人に対する「苦情(申出)」の件数を示した表です。
直近平成30年時点の苦情件数は「6,811件」
特に多い4年前の平成26年の「12,252件」に比べたら約半分まで減少しているのが分かります。
でも完全に苦情(ブラック求人)はなくなっていません。
最も苦情件数が多い内容は「賃金に関すること」で全体の『3割』を占めます。
ブラック企業の求人が散見される原因は「全件受理義務」
なぜ苦情(ブラック求人)はなくならないのでしょうか?
ブラック企業の求人が散見される最たる原因。
それは職業安定法が作り出した産物ともいえる「全件受理義務」
本義務は、原則すべての求人を受け付けるということ。
職業紹介事業は、公共性の高い事業という観点から課した義務になります。
第5条の5(求人の申込み)公共職業安定所及び職業紹介事業者は、求人の申込みはすべて受理しなければならない。ただし、その申込みの内容が法令に違反するとき、その申込みの内容である賃金、労働時間その他の労働条件が通常の労働条件と比べて著しく不適当であると認めるとき、又は求人者が第5条の3第2項の規定による明示をしないときは、その申込みを受理しないことができる。
出典: 厚労省「求人の申込みの原則 」
ただ問題点もあります。
それは受け付ける求人の内容が性善説に基づいて運用されている点です。
民間事業者は受け付けた求人票の記載事項についてその真偽を確認するすべが殆どなく、上記条文は、言わば性善説に立って(明らかな法違反を求人票に書く企業はほとんどありません。)その書面を受け付けなければならず、かつ仮にその求人票に虚偽があっても判らず、職業安定法第65条8号に「虚偽の広告をなし、又は虚偽の条件を呈示して、職業紹介、労働者の募集若しくは労働者の供給を行つた者又はこれらに従事した者」について「6月以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する。」と定められていたとしても、その虚偽記載を発見して受付不受理(拒否)とすることの実現ができない現状があります。
つまり、ハロワ側に判断しうる能力がないということ。
求職者が入社して初めて条件の相違に気づき苦情が噴出している、という構図が起きています。
参考:厚労省「改正後の職業安定法第5条の5に基づく求人の不受理について」
職業紹介事業者でもブラック企業の求人は存在する?
ここで一つ疑問がわいてきます。
それは就職エージェントと呼ばれる職業紹介事業者でもブラック企業の求人は存在するのかどうかということ。
結論からいえばゼロではありません。
先の全件受理義務は職業紹介事業者でも義務付けられているからです。
しかし、職業紹介事業者には求人内容を判断しうる能力があります。
例えば20代向けの就職エージェントを手掛ける「UZUZ」
UZUZでは契約予定の企業を実際に訪問し、紹介に値する企業なのか独自に見極めた上で求人を掲載しています。
【ブラック企業を排除した求人紹介】
ブラック企業に入りたくないあなたの気持ち、とてもよく分かります。ウズウズは紹介基準を満たさない企業と契約しません。実際に企業を訪問し、本当に納得できる求人だけを紹介します。また、入社した先輩から定期的にフィードバックをもらっているので、企業情報は常に最新の状態です。
また、人材コンサルタントも「求人の全件受理義務はナンセンス」と言及。
「求人申込の全件受理義務」というのはいかがなものでしょうか?私は、簡単に申し上げると「人材をご紹介しても短期間で辞める可能性が高いな」と判断した会社の求人は受け付けません。断ります。仮に、一旦は知らずに受け付けたとしてもその企業の実態を知ったらすぐに人材のご紹介をSTOPします。人材紹介契約の更新もしません。従って、私は「求人申込の全件受理義務」に関しては反対どころかナンセンスだと考えております。
ハローワークにこれだけのナレッジがあるのかと問われたら疑問符が付きます。
ブラック企業への入社を避けたいなら就職エージェントの利用は必須。
つまり、就職エージェントから企業の情報を仕入れて就職活動を行ったほうがよほど賢明だといえます。
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ブラック企業排除の動きは具体的かつ積極的に進められている
ただハローワークも何もしていないわけではありません。
ブラック企業排除の動きは具体的かつ積極的に進められています。
新卒一括採用の慣行の中で、新卒採用時のトラブルは、職業生活に長期的な影響を及ぼす恐れがあります。そこで、ハローワークでは、一定の労働関係法令違反があった事業所を新卒者などに紹介することのないよう、こうした事業所の新卒求人を一定期間受け付けません。
万が一、求人内容と実務に労働条件の相違があればすぐハローワークへ報告しましょう。
専用ダイヤル「ハローワーク求人ホットライン」
今まで平日のみの受付でしたが、土日祝の全日受付可能となりました。
詳しくは以下参考記事をご覧ください。
ハローワーク求人の特徴(企業規模・年収・職種・就業形態・産業)
ここでは企業規模・年収・職種・就業形態・産業別のハローワーク求人の特徴をまとめていきます。
なぜハローワークの求人はブラックばかりなのか?
ブラック企業の求人が集まる「理由」も隠されていますので、今後の参考にお役立てください。
【特徴1】企業規模
まず1つ目の特徴が「企業規模」
ハローワークの求人で特に多い企業規模は「中小企業」
中小企業の中でも従業員数100人未満の「零細企業」の求人が多いです。
でもこの零細企業の利用が「ハローワークはブラックばかり」といわれる最大の理由とみています。
なぜなら、法違反で最も多い企業規模が零細企業だからです。
(出典:東京商工リサーチ「「労働基準関係法令の違反企業332社」企業実態調査」)
大手企業や上場企業のコンプラ遵守は絶対。
なぜなら、株主からのコーポレートガバナンスの一層の強化が求められるからです。
しかし中小をはじめ零細企業は個人や家族経営がほとんど。
第三者による監視の目は行き届きにくく、法違反の網をかいくぐる企業は少なくありません。
関連記事:零細企業はやめとけ?その理由と小さい会社に務める3つのリスクとは
【特徴2】年収
次なる特徴は「年収」
以下図をご覧ください。
ハローワークは比較的年収の低い層が利用対象者になります。
理由は企業規模でも挙げましたが求人の多くが零細企業だから。
大企業・中小企業に比べ零細企業の賃金は低い。
そのため、ハローワークの求職者も年収は低いレンジに設定されています。
言い換えるなら、年収を意識するならハローワークは利用しないほうが無難です。
最近では求人メディアも多くのサービスがリリースされています。
年収にこだわるなら就職エージェントをはじめとする民間の紹介事業を利用するのがおすすめです。
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【特徴3】職種
3つ目の特徴が「職種」
ハローワークと民間職業紹介事業者の上位5職種が以下の通りです。
両社とも「一般事務の職業」がトップ。
特徴を挙げるならハローワークは人手不足の職業が上位を占めます。
一方、民間は成長性および将来性のある職業が上位。
就職市場における需給のバランスがダイレクトに反映されています。
【特徴4】就業形態別
4つ目の特徴は「就業形態別」
正社員の有効求人数・新規求人数ともに割合は『4割強』
(出典:厚労省「正社員求人の動向(正社員求人の数と割合)」)
【特徴5】産業(正社員)
そして正社員の求人で特に多い「産業」
最も多いのは「建設業」で『8割強』
(出典:厚労省「正社員求人の動向(産業別にみた正社員求人の割合)」)
ハローワークの求人を利用するメリット・デメリット
ここではハローワークの利用が初めてという方に。
ハローワークの求人を利用するメリット・デメリットについてまとめていきます。
ハローワークの求人を利用するメリット
まずハローワークの求人を利用するメリットについてです。
【メリット1】完全無料で利用できる
ハローワークで行う就職活動全般が「完全無料で利用できる」
- 求人情報の提供
- 求職活動を全面的にバックアップ
- 応募書類の作成や面接に向けた準備への支援
- 就職のための各種支援セミナーを実施
- スキルアップのための職業訓練(ハロートレーニング)
- 応募する求人事業所に紹介
求人情報の閲覧だけでなく就職活動全般のサービスを無料で利用できます。
とはいえ民間の紹介事業者も無料で利用できます。
一部有料の就活コンサルを手掛ける事業者も存在しますが基本無料です。
【メリット2】求人の数が多い
ハロワ最大のメリットが「求人の数が多い」
ハローワークに掲載された月間有効求人数は「約200万」
(出典:厚労省「一般職業紹介状況」)
一方、民間の紹介事業者で業界トップクラスのリクルートエージェントが保有する求人総数は「約20万」
その差は『約10倍』
ハローワークの求人数がいかに多いかが分かります。
【メリット3】地方勤務の求人も多い
求人数が多いだけでなく「地方勤務の求人も多い」
ハローワークでは以下の法令に基づき運用されています。
そのため、民間の紹介事業者より求人数は多くなる傾向があります。
(職業紹介の地域)
第十七条 公共職業安定所は、求職者に対し、できる限り、就職の際にその住所又は居所の変更を必要としない職業を紹介するよう努めなければならない。出典: 厚労省「職業安定法」
【メリット4】トラブルがあっても丁寧に対応してくれる
求職者にとってうれしいのが「トラブルがあっても丁寧に対応してくれる」
求職活動で各種サービスを利用した理由を調査した資料があります。
この資料結果によると、ハローワークの最たる理由は「苦情やトラブルに丁寧に対応してもらえるため」で『10.9%』
(出典:厚労省「民間人材サービスに係る求職者のニーズについて」)
先にも紹介した通り、ハローワークには入社後の条件相違に対する相談ダイヤルが開設されています。
また国が運営する機関ということもあり安心感が強い。
入社後のアフターフォローが準備されているという点もメリットとして挙げられます。
ハローワークの求人を利用するデメリット
次にハローワークの求人を利用するデメリットについてです。
【デメリット1】相談員の対応がまちまち
ハローワークによって「相談員の対応がまちまち」
まず相談員の全てが人材紹介の専門家ではありません。
非正規職員で構成されており、事務的にこなす相談員も少なくありません。
そのため、担当によって相談の質やアドバイスの内容には非常にバラツキがあります。
関連記事:「ハローワークが初めてで行くのが怖いです」←私の体験談と解決策を伝えます
【デメリット2】求人を出す企業に詳しくない
さらに「求人を出す企業に詳しくない」
民間の紹介事業者と違って企業の実地調査など行ってはいません。
掲載された求人を横に流すように紹介してきます。
そのため、ハロワはブラックばかりと印象を持たれるのも無理はありません。
【デメリット3】都市部での就活には不向き
そして「都市部での就活には不向き」
なぜなら、ハローワークの精神は「平等性」
偏りのないよう全国各地の求人を取り扱っています。
しかし、事業所数でみるとハローワークは約500カ所。
民間の紹介事業者の事業所数は約2万カ所にものぼります。
かつ民間はその約5割が都市部に集中しています。
(出典:「公共職業安定所(ハローワーク)の主な取組と実績」)
理由としては、ビジネス効率の観点から都市部に集中させていることが挙げられます。
ですので、都市部での就活には就職エージェントの利用は必須。
それぞれのサービスの特徴やメリット・デメリットを理解したうえで使い分けるのが賢い就活術といえます。
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ハローワーク求人のブラック企業とホワイト・優良企業との見分け方5選
最後にハローワーク求人のブラック企業とホワイト・優良企業との見分け方についてまとめていきます。
見分けるうえでの特徴を5つまとめます。
- 年間休日数が明らかに少ない
- 採用人数が異常に多い
- 長期間求人を出している
- 求人記載に抽象的な文言が多い
- 会社は家族経営
また就職エージェントを利用するのも見分ける手段として有効です。
ブラック企業の求人を徹底排除した就職エージェントを厳選しご紹介します、お役立てください。
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まとめ:ハローワーク求人もブラックかホワイトを見分けるコツあり
ハローワークの求人はブラックばかりなのかの結論とホワイト・優良企業との見分け方に関する情報をまとめてきました。
改めて、ハローワーク求人のブラック企業とホワイト企業との見分け方をまとめると、
- 年間休日数が明らかに少ない
- 採用人数が異常に多い
- 長期間求人を出している
- 求人記載に抽象的な文言が多い
- 会社は家族経営
そして見分ける手段として有効なのが「就職エージェントの利用」
ブラック企業を徹底排除したエージェントサービスを紹介。
これから就職活動を予定している方は、ぜひ今後の活動にお役立てください。
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とはいえ、就職するにしてもどんな仕事が向いてるのか。
そんな仕事選びや将来のキャリアに悩む方は、プロのキャリアコーチングを受けることをおすすめします。
一人で悩むより、その道のプロに相談したほうが早期解決は期待できます。
無料相談を受けるだけでも非常に有益なアドバイスがもらえて、心のモヤモヤは軽くなります。
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